さいたま市に外壁塗装の助成金はある?|遮熱塗料の扱い・断熱と耐震の制度・受付状況

住宅の外壁に置かれた室外機
補助金の予算はどれくらい残っているか
みらいエコ住宅2026事業(リフォーム)
12%

2026年11月3日時点の公表値です。申請額が予算に達した時点で受付は終了します。

  • さいたま市で外壁を塗り替えたい。市の助成金は出るの?
  • 市のホームページを探しても「外壁塗装」の制度が見つからない
  • 遮熱塗料や断熱塗料で塗れば、省エネの補助金の対象になると聞いた
  • 塗装店のサイトに書いてある受付の時期は、今年も同じ?
  • 営業の人に「さいたま市の助成金が使えます」と言われたが、どの制度のことか分からない
  • 屋根の塗装や葺き替えにも補助は出る?
  • 今年度はまだ申し込める?もう終わっている?
  • 助成金が出ないなら、塗装は来年まで待ったほうがいい?

上記のような悩みに答えます。

さいたま市で外壁塗装の助成金を調べると、塗装店や一覧サイトの記事が多く並びます。ところが、市の制度は省エネや耐震を目的に作られていて、外壁塗装そのものを対象にした制度があるのかどうかは、制度ごとのページを読み比べないと分かりません。市の「よくある質問」には遮熱塗料の外壁塗装についての答えまで載っているのに、検索結果の一覧からは見つけにくい場所にあります。そこで、市の補助金のページ、交付要綱、申請手引き、よくある質問、耐震補強の助成のページを実際に開いて確かめたことを土台に、塗装が対象にならない理由、外壁が関わる断熱改修の条件、今年度の受付の状況、国の補助との関係、見積で確かめることまで整理しました。

先に答え

2026年10月24日にさいたま市の公式ページで確かめた範囲では、外壁塗装を対象にした助成金は見つかりませんでした。市の省エネ・断熱住宅普及促進補助金の「よくある質問」は、高遮熱塗料の外壁塗装を「補助金の対象にはなりません」と答えています。この補助で外壁が関わるのは、住宅全体の断熱性能を上げる全体改修で外壁などに断熱改修をする場合だけで、その断熱改修も令和8年度は予算がなくなり、受付を終えています。

この記事の数字は2026年度の制度で、2026年10月時点のものです。さいたま市の公式ページの内容は2026年10月24日に確かめたものです。

国の事業で戻る額は、工事の内容を選ぶと補助金の計算ツールで出せます。市区町村を選ぶと、その市区町村の制度をこのサイトで登録できているかも表示されます。さいたま市は市の制度をまだ登録できていないので、公式ページで確かめるよう案内が出ます。

補助金の計算ツールで国の補助額を出す

目次

さいたま市に外壁塗装の助成は見つからない

住宅の外壁に置かれた室外機

さいたま市の公式ページで、住宅の補助や助成をまとめた場所を順に開いた範囲では、外壁塗装を対象にした制度はありませんでした。市が個人の住宅向けに出している補助は、省エネと耐震を目的にしたものが中心で、塗り替えそのものを支える制度は並んでいません。

まず開いたのは、環境局の「市民向けの補助金情報」の一覧です。ここに並ぶのは、電気自動車などの普及を進める補助金と、省エネ・断熱住宅普及促進補助金の2つでした。次に、くらしの情報の「住まい・住居」にある「住宅リフォーム」の分類を開くと、並んでいるのは勤労者向けの資金融資の案内だけで、補助金や助成金はありません。同じ「住まい・住居」の「耐震補強」の分類には耐震の助成がいくつも並びますが、どれも耐震診断や補強工事のための制度です。

開いた場所 並んでいた制度 外壁塗装との関係
市民向けの補助金情報 電気自動車等の補助金/省エネ・断熱住宅普及促進補助金 塗装を対象にした制度は無い
住宅リフォームの分類 勤労者支援資金融資 補助ではなく融資のあっせん
耐震補強の分類 耐震診断・補強設計・補強工事などの助成 耐震のための工事が対象

市のサイト内検索はブラウザで動く仕組みのため、全ページを機械的に検索することはできていません。そのため、ここで言えるのは「補助や助成をまとめた場所を開いた範囲では見つからない」までです。区役所が独自に持つ制度の有無も確かめていません。

たとえば、浦和区の戸建てで、外壁の色あせが気になって塗り替えの見積を取った場合を考えます。今の工事内容のままでは、市の補助を前提にした資金計画は立てられません。塗装は自費で行う前提で見積を比べ、補助の話が出たら制度の名前を確かめる、という順番にすると、「出ると思っていたのに出なかった」という食い違いを防げます。

塗装店のサイトには「さいたま市の助成は◯月から」といった書き方も見かけますが、時期や中身は年度ごとに変わります。市の公式ページで確かめられた今年度の申請受付期間は、令和8年4月1日からでした。日付を見たら、その制度の名前と年度を公式ページで照らしてください。住所から制度を探す一般的な手順は、市区町村の補助金の探し方の記事にまとめています。

市区町村のリフォーム補助金を住所で調べる手順

出典:さいたま市「市民向けの補助金情報」/さいたま市「住宅リフォーム」/さいたま市「耐震補強」

遮熱塗料で塗っても市の補助は出ない

外壁を遮熱塗料で塗っても、さいたま市の省エネ・断熱住宅普及促進補助金の対象にはなりません。市の「よくある質問」が、この問いにそのまま答えています。

計算例

さいたま市「よくある質問(省エネ・断熱住宅普及促進補助金)」(更新日付 2026年6月10日・2026年10月24日に確認)(9)断熱改修について 6「高遮熱塗料で外壁塗装を行いました。補助金の対象になりますか。」回答「補助金の対象にはなりません。※外壁の塗料は全体改修の要件である断熱等級の算定に影響しないため、補助対象経費として認定できません。」

理由は、市の補助が「塗料の種類」ではなく「住宅の断熱性能」で対象を決めているからです。外壁が関わる全体改修では、改修のあとに住宅全体で一定の断熱等級を取ることが条件になっています。断熱等級は、壁や屋根、窓の断熱材や建具の性能から計算するもので、市の回答のとおり、外壁の塗料はこの計算に入りません。交付要綱と申請手引きの全文を検索しても、「塗」の字は出てきませんでした。

外壁の工事でも市の補助の扱いが分かれる
外壁を遮熱塗料で塗る

  • 塗料で表面を仕上げる
  • 市の回答は「対象にはなりません」
  • 断熱等級の計算に入らない
外壁に断熱材を入れる

  • 断熱材で壁の性能を上げる
  • 全体改修の工事に当たりうる
  • 住宅全体の断熱等級で判断される

「遮熱」「断熱」と名前の付いた塗料を勧められると、省エネの補助と結びつけたくなります。けれども、市の補助で問われるのは、塗料の名前ではなく、工事のあとに家全体の断熱性能が条件に届くかどうかです。塗料の性能そのものを否定する話ではなく、補助の物差しに入らない、という意味です。

たとえば、営業の説明で「この遮熱塗料なら省エネの補助が出ます」と言われたら、その補助の正式な名前を聞き、市の制度なら、よくある質問の答えと食い違うことを伝えてください。根拠の書面が出てこなければ、補助は無いものとして見積を比べます。

編集部の整理では、遮熱塗料を選ぶかどうかは、補助とは切り離して、夏の室温や塗り替えの間隔といった塗料そのものの理由で決めるのが筋です。補助を理由に塗料の等級を上げると、補助が出ないと分かったときに、上げた分だけが負担として残ります。

出典:さいたま市「よくある質問(省エネ・断熱住宅普及促進補助金)」

外壁が省エネの補助に関わるのは全体改修だけ

さいたま市の省エネ・断熱住宅普及促進補助金で外壁が関わるのは、断熱改修のうち「全体改修」です。住宅全体の断熱性能を上げる改修で、外壁・屋根・天井・床のどこかに断熱改修をすることが条件の1つになっています。

この補助の断熱改修には、全体改修と部分改修の2つがあります。部分改修は窓とドアの断熱改修が対象で、壁や屋根は入りません。全体改修は、躯体(外壁、屋根、天井、床)の断熱改修をしたうえで、住宅全体の断熱性能の評価を受ける改修です。申請手引きの補助対象一覧にも、全体改修の要件として「躯体(外壁等)の工事は必須」と書かれています。

区分 対象になる工事 主な条件
全体改修 外壁・屋根・天井・床の断熱改修を含む改修 新築でない戸建住宅・共同住宅/住宅全体で断熱等級5以上の評価
部分改修 窓のガラス交換・内窓・外窓交換・ドア交換 決められた性能以下の製品/全体改修に申請していない
計算例

さいたま市省エネ・断熱住宅普及促進補助金交付要綱(2026年10月24日に確認)第4条第4項「断熱改修を実施する住宅にあっては、次の各号のいずれかの要件を満たすこと。」(1)「住宅全体の断熱改修(以下「全体改修」という。)について、以下のすべての要件を満たすこと。ア 新築ではない戸建住宅及び共同住宅に実施すること。イ 1年以内にBELS、既存住宅性能評価書又はその他の住宅性能を証明する書類において、住宅全体が「断熱等級5」以上の評価を受けていること。ウ 躯体等(外壁、屋根、天井又は床)に断熱改修を行っていること。」(2) 部分改修=開口部(外気に接する窓又はドア)のガラス交換・内窓設置・外窓交換・ドア交換(ドア交換は(ア)~(ウ)のいずれかと併せて行う)、「熱貫流率(U)が1.9(W/(m2・K))以下の製品を使用していること」「前号の補助対象事業(全体改修)への申請を行っていないこと」。第6条:別表3の補助金額、又は補助対象経費から国、県の補助金等の収入額を控除した額の1/3のいずれか低い額。別表3:断熱改修(全体改修)100,000円/断熱改修(部分改修)50,000円(いずれも上限)。R8申請手引き 補助対象一覧:全体改修「①断熱等級5以上の認証をBELS評価書等で取得 ②躯体(外壁等)の工事は必須」。

よくある質問には「壁や屋根の中に断熱材を入れました」という問いもあり、部分改修は窓と扉が対象なので申請できない、全体改修は改修後の住宅性能で断熱等級5以上を取っていれば申請できる、と答えています。つまり、外壁に断熱材を入れる工事をしても、家全体の評価が条件に届かなければ、市の補助にはつながりません。

全体改修のほかの条件も、塗装の計画とは性格が違います。申請する人、契約する人、支払う人、住む人が同じであること、実績報告の時点でその家に住民票があり住んでいることが求められます。一方で、契約する事業者には要件が無く、市外の事業者でも申請できるとよくある質問は答えています。申請は、書面の郵送や持参であれば施工業者が代わりに行うこともできます(市の電子申請は代行不可)。

たとえば、築年数のたった戸建てで、外壁の塗り替えと同時に壁の中へ断熱材を入れることを考えた場合、市の補助を受けるには、家全体の断熱性能を評価してもらう手続きまでが必要になります。外壁の工事だけで家全体の評価が上がるとは限らないので、窓や屋根・天井の断熱を合わせた計画になりやすく、塗装の見積とは別の相談になります。

判断の軸は、「家全体の断熱をここまで上げる気があるか」です。答えが「塗り替えだけでいい」なら、この補助は検討の外に置いて構いません。窓だけ断熱したい場合の国の補助は、先進的窓リノベ2026事業の要件の記事にまとめています。

先進的窓リノベ2026事業の対象要件を確かめる

出典:さいたま市省エネ・断熱住宅普及促進補助金交付要綱(PDF)/R8申請手引き(PDF)

令和8年度の断熱改修は受付を終えた

さいたま市の省エネ・断熱住宅普及促進補助金の断熱改修は、令和8年度の予算がなくなり、交付申請の受付を終えています。補助金のページの題名にも「交付申請の受付は終了しました」と付いています。

電卓とノートパソコン

この補助は先着順で、予算がなくなれば、要綱の申請期間の途中でも受付が終わる仕組みです。予算の残りが一定の額を下回ると抽選に切り替わります。断熱改修は令和8年6月24日にその額を下回り、令和8年6月26日の夕方で受付を終えました。抽選の結果は出ていて、外れた申請はキャンセル待ちになっています。ZEHと高効率給湯機も、令和8年度は受付を終えています。

計算例

さいたま市「【交付申請の受付は終了しました】令和8年度 省エネ・断熱住宅普及促進補助金」(更新日付 2026年9月11日・2026年10月24日に確認)2.受付・提出期間「申請受付期間 令和8年4月1日(水)~令和9年3月1日(月)(閉庁日を除く)」「・先着順での受付となります。」「・予算がなくなった場合、要綱における申請期間(~3月1日まで)に関わらず、受付終了となります。」「・各補助対象において、予算残額が200万円を下回った場合、抽選を実施します。」「・断熱改修は、予算がなくなったため、6月26日(金)17時15分で受付を終了しました。」。同「断熱改修の抽選について」(更新日付 2026年9月11日):「令和8年6月24日(水)に予算残額が200万円を下回りました。」「キャンセル待ちの期限は、令和9年3月1日(月)までとなります。」。よくある質問(1)8「交付申請は書類が揃っている方から先着順に受付をしているため、予約することはできません。」

ここで間違えやすいのが、このページ上部の予算残の帯です。帯が示すのは国のみらいエコ住宅2026事業(リフォーム)の予算の使われ具合で、さいたま市の補助の予算ではありません。市の補助の状況は、市の補助金のページの「予算額・執行率」の欄と、受付終了の表示で確かめます。国の事業の予算の見方は、予算残のページにまとめています。

国の補助金の今日の予算残を見る

たとえば、10月に入ってから「断熱改修の補助を使って外壁も一緒に」と考え始めた場合、令和8年度の市の補助はもう申し込めません。キャンセル待ちに入っているのは抽選の対象になった申請だけなので、これから申し込む人の枠ではありません。

来年度に同じ補助があるか、いつ受付が始まるかは、市が公表するまで分かりません。今年度は受付開始から数か月で断熱改修の予算がなくなったので、来年度の利用を考えるなら、公表されたらすぐに条件を読み、事業者と書類をそろえておく必要があります。

編集部の整理では、今年度の受付が終わった今の時点で大事なのは、「来年度の補助を待つために塗装を遅らせるか」を、補助が出るかどうか分からない前提で決めることです。この判断は、最後の「補助金を使わない・急がないほうがいい場合」の項で扱います。

出典:さいたま市「令和8年度 省エネ・断熱住宅普及促進補助金」/さいたま市「断熱改修の抽選について」

屋根の塗装と耐震補強の助成

屋根の塗装を対象にした助成も、開いて確かめた範囲では見つかりませんでした。屋根の工事が市の助成に関わるとすれば、耐震補強の助成のように、家の耐震性を上げる目的の工事として行う場合です。その耐震の助成も、令和8年度は受付を終えています。

庭のある住宅

さいたま市の「耐震補強等助成事業(戸建住宅の耐震補強設計・工事)」は、古い耐震基準のころに建てられた戸建住宅で、耐震診断の結果、地震に対して安全な構造でないと判定された家が対象です。助成の対象になる工事は、現行の耐震基準に適合させるための耐震補強設計を行い、その設計に基づいて行う耐震補強工事です。屋根の塗装を対象工事とする記述はありません。ページの冒頭には、令和8年度の耐震に関する各助成事業は予算上限に達したため申請受付を終えた、と書かれています。

計算例

さいたま市「【令和8年度の申請受付は終了しました】耐震補強等助成事業(戸建住宅の耐震補強設計・工事)」(更新日付 2026年10月23日・2026年10月24日に確認):「令和8年度の耐震に関する各助成事業は、予算上限に達したため、申請受付を終了しました。」「(補足1)各助成を受けるためには、着手前に申請を行う必要があります。」対象建築物「1.昭和56年5月31日以前に着工し、建築された戸建て住宅で、耐震診断を実施した結果、地震に対して安全な構造でないと判定されたもの。2.平成12年5月31日以前に工事に着手し、建築された戸建て住宅で、柱、はり等の構造耐力上主要な部分が木造の軸組工法の地上2階建て以下、延べ面積500平方メートル以下の戸建て住宅であり、かつ、耐震診断の結果、地震に対して安全な構造でないと判定されたもの。」助成の対象となる工事「現行の耐震基準に適合させるための耐震補強設計を行い、それに基づいた耐震補強工事であること。」「耐震補強工事は、建設業の許可を受けている者が行う工事であること。」

この助成で大事なのは、着手前に申請するという順番です。省エネ・断熱住宅普及促進補助金は工事後の申請もできますが、耐震の助成は着手前の申請が必要です。同じ市の制度でも、申請の時期の決まりが違います。耐震診断については、市から診断員を無料で派遣する事業も一覧に並んでいます。

屋根の工事で市の助成を確かめる順番
  1. 1屋根の工事の目的を決める傷みの補修か、耐震性を上げるためか
  2. 2耐震なら耐震診断を受ける安全な構造でないと判定されるか
  3. 3着手前に申請できる時期か確かめる今年度は受付終了
  4. 4塗装だけなら自費の前提で見積を取る補助の行が無いかを見る

たとえば、平成の初めごろに建てた木造2階建てで、重い瓦屋根の耐震性が気になる場合は、屋根の塗装の見積とは別に耐震診断を受け、補強が必要かを確かめる流れになります。補強工事の中身は設計で決まるので、「屋根を塗れば耐震の助成が出る」という話にはなりません。屋根の塗装の費用の見方は、屋根塗装の費用の記事にまとめています。

屋根塗装の費用を見積で確かめる

耐震補助の考え方の全体は、耐震補助金の記事にまとめています。

耐震補助金の上限と条件の見方

出典:さいたま市「耐震補強等助成事業(戸建住宅の耐震補強設計・工事)」

国の補助と組み合わせるときの決まり

国のみらいエコ住宅2026事業(リフォーム)も、外壁塗装は対象工事に挙げていません。国の補助で外壁や屋根が関わるのは、塗装ではなく、断熱材を使う「躯体の断熱改修」です。

国土交通省の要件書の補助対象工事には、躯体の断熱改修として「外壁の断熱改修 / 屋根・天井の断熱改修 / 床の断熱改修」が並びます。編集部が要件書の全文を検索した範囲では、「塗」の字は出てきません。そのうえ国の補助は、平成28年以前に新築された住宅で、1つの居室の外に面した開口部をすべて断熱改修する「要件化工事」が前提です。窓の性能区分によっては、外壁・屋根天井・床のうち決まった数の部位の断熱改修も組む必要があります。

新築の時期 窓の最低性能区分が P S A B・C
平成3年以前 躯体は不要 1部位 2部位 3部位
平成4年〜平成28年 躯体は不要 不要 1部位 2部位

表は、義務基準に適合させる場合の組み合わせで、この場合は高効率給湯器か高効率エアコンの設置も必要です。下限は、1回の申請の補助額の合計が5万円以上です。同じ発注者の同じ住宅で、先進的窓リノベ2026事業などほかの構成事業の交付決定を受けている場合は、2万円以上に下がります。工事の着手は令和7年11月28日から交付申請を行う日までのもの、リフォームの交付申請は2026年6月30日から予算の上限に達するまで(遅くとも2026年12月31日まで)で、申請するのは施主と契約した住宅事業者です。

計算例

みらいエコ住宅2026事業「交付申請等の要件について(リフォーム)」(2026年10月24日に確認)p.14:「以下①を実施した住宅に実施する②に該当するリフォーム工事等(申請する補助額合計が5万円以上) を補助対象とします。」b) 躯体の断熱改修=外壁の断熱改修 / 屋根・天井の断熱改修 / 床の断熱改修。p.19:「本事業と補助対象が重複する他の補助事業であって、国費が充当されているもの(国による直接補助事業や、国土交通省の「社会資本整備総合交付金」等を活用して地方公共団体が実施している補助事業)との併用はできません。ただし、地方自治体が独自に、本補助金への上乗せや、本事業との併用を前提として措置している補助事業は併用可能です。」「なお、地方公共団体が申請窓口となる補助事業との併用可否については、窓口となる地方公共団体にご確認ください。」

市の補助との組み合わせについて、さいたま市のよくある質問は、この補助金は市費のみで行っているので、国や県の制度に特段の決まりがなければ併用できる、と答えています。ただし、市の補助額は、補助対象の費用から国や県の補助金を差し引いた額をもとに計算されるので、国の補助を受けると市の補助額が小さくなることがあります。市の補助金のページのリンク集では、先進的窓リノベ2026事業と組める市の補助対象として断熱改修(全体・部分)が、みらいエコ住宅2026事業と組めるものとしてZEH・太陽熱利用システム等が挙がっています。リンク集は代表的なものを載せたもので、すべてではないとも書かれています。

たとえば、窓の断熱を国の先進的窓リノベ2026事業で、外壁の塗り替えを自費で、と分けて考える場合は、塗装の部分はどちらの補助にも入りません。国の窓の補助は事業者が申請し、塗装の見積は補助と切り離して比べる、という整理になります。国の4事業の併用の全体像は、併用の記事にまとめています。

国と自治体の補助金の併用を確かめる

国のみらいエコの対象工事と必須工事は、みらいエコ住宅のリフォームの記事が詳しく扱っています。

みらいエコ住宅補助金のリフォームの対象工事を見る

出典:みらいエコ住宅2026事業「交付申請等の要件について(リフォーム)」/みらいエコ住宅2026事業 公式サイト/先進的窓リノベ2026事業 公式サイト/住宅省エネ2026キャンペーン

見積に「助成金が使えます」とあったとき

塗装の見積や営業の説明に「さいたま市の助成金が使えます」とあったら、契約の前に、制度の名前と、その制度の対象になる工事を書面で確かめます。ここまで見たとおり、市の公式ページで確かめた範囲には外壁塗装を対象にした制度が無く、遮熱塗料の塗装は市のよくある質問で対象外とされています。

確かめることは、次の4つです。

  1. 助成金の正式な名前と年度(「令和8年度 省エネ・断熱住宅普及促進補助金」のように、公式ページで探せる名前)
  2. その制度で対象になるのは見積のどの行か(塗装の行に「助成対象」と書かれていないか)
  3. 今年度の受付がまだ続いているか、受付終了の表示が無いか
  4. 助成が付かなかった場合の総額(助成を引いた金額ではなく、助成なしの金額)

4つ目が大事なのは、助成を差し引いた金額だけが見積に書かれていると、助成が受けられなかったときに、いくら足りなくなるのかが見えなくなるからです。さいたま市の省エネの補助は、申請する人と契約する人、支払う人、住む人が同じであることも条件なので、名義が家族の誰になるかも先に決めておきます。見積書の行の読み方は、外壁塗装の見積書の記事にまとめています。

外壁塗装の見積書で補助金の欄を確かめる

たとえば、A社の見積に「外壁遮熱塗装一式 市助成金適用」と1行だけあり、B社の見積は下塗り・中塗り・上塗りと足場を分けて書き、助成の話が無かったとします。A社には制度の名前と年度を聞き直し、答えが市の省エネの補助であれば、よくある質問の答えと食い違うことを伝えます。根拠の書面が出てこなければ、2社を助成なしの総額で比べます。会社の選び方そのものは、外壁塗装の会社選びの記事にあります。

外壁塗装の会社を比べるときの見方

外壁塗装の助成金の全体の考え方と、助成がある市区町村での申請の順番は、次の2つの記事にまとめています。

外壁塗装の助成金の全体を確かめる

外壁塗装の助成金の申請の順番を見る

※この枠にはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

手元の見積が工程と足場を分けて書いていて、助成なしの総額で納得できているなら、新しく業者を探す必要はありません。それでも、市の助成が無いと分かった塗装の見積が、高いのか妥当なのかを自分では決められないなら、同じ工事内容で出された別の見積が1枚あるだけで、どの行で差が付いているかが見えてきます。外壁・屋根の塗装業者を紹介してもらえるヌリカエを使うなら、申し込みのときに「さいたま市の助成は使わない前提で、助成なしの総額を出してほしい」と伝えておくと、比べる条件がそろいます。

ヌリカエで外壁・屋根の塗装の見積を比べる

補助金を使わない・急がないほうがいい場合

さいたま市で外壁を塗り替えるときは、市の補助を前提にしないことが出発点です。そのうえで、補助を待つより今の工事を優先したほうがいい場合と、補助のために計画を膨らませないほうがいい場合があります。

  • 来年度の市の補助を待つために、傷みが進んだ外壁の塗り替えを先延ばしにしようとしている場合
  • 塗り替えだけで足りる家に、補助を受けるためだけに家全体の断熱改修を足そうとしている場合
  • 「遮熱塗料なら補助が出る」という説明を理由に、塗料の等級を上げようとしている場合
  • 「助成金の受付がもうすぐ終わる」と言われて、見積を比べる前に契約を急かされている場合

1つ目は、急ぐほうがいい場合です。外壁のひび割れから雨水が入っている、壁の内側が湿っているといった症状があるなら、補助の段取りより先に点検と補修を優先します。来年度の補助は、あるかどうかも、中身も、公表まで分かりません。今年度は断熱改修の予算が受付開始から数か月でなくなったので、待っても受けられる保証はありません。

2つ目と3つ目は、補助のために工事を膨らませない、という話です。全体改修は家全体の断熱等級の評価まで必要で、塗装の見積とは規模が違います。「補助が無くても、この断熱改修をするか」と自分に聞いて、答えが「しない」なら、補助の額より足した工事代のほうが大きくなることがあります。遮熱塗料も、補助の物差しには入らないので、塗料そのものの理由で選びます。

4つ目は、受付の状況を自分で確かめれば済む話です。市の補助金のページを開けば、受付中か終了かが題名と本文に書かれています。急かされたら、その日付と制度の名前を公式ページで照らし、本当に今日決める必要があるかを判断してください。

迷ったときの順番は、「補助が無くても、この塗装は今必要か」を先に決めることです。必要なら、補助の有無にかかわらず、時期と業者を決めます。補助を使うために断熱まで手を入れる気があるなら、来年度の公表を待ち、条件を読んでから計画を組みます。

よくある質問

Q. さいたま市の外壁塗装の助成金はいくらですか?

2026年10月24日に確かめた市の公式ページでは、外壁塗装を対象にした助成金は見つかりませんでした。市の省エネ・断熱住宅普及促進補助金は、遮熱塗料の外壁塗装を対象外と答えています。外壁が関わる全体改修の上限額は交付要綱と申請手引きに書かれているので、そちらで確かめてください。

Q. 断熱塗料で塗った場合も対象外ですか?

市のよくある質問が答えているのは高遮熱塗料の外壁塗装で、理由は「外壁の塗料は全体改修の要件である断熱等級の算定に影響しない」というものです。塗料の名前に「断熱」と付いていても、市の補助で問われるのは家全体の断熱等級です。対象だと説明されたら、制度名と根拠の書面を出してもらってください。

Q. 塗装店のサイトに書かれた受付の時期は信じていいですか?

時期や中身は年度ごとに変わるので、市の公式ページで今年度のものかを確かめてください。令和8年度の省エネ・断熱住宅普及促進補助金は、令和8年4月1日に受付が始まり、断熱改修は令和8年6月26日に受付を終えています。来年度の予定は、市が公表するまで分かりません。

Q. 屋根の塗装に使える助成はありますか?

開いて確かめた範囲では、屋根の塗装を対象にした助成は見つかりませんでした。屋根が市の助成に関わるとすれば、耐震補強の助成のように耐震性を上げる目的の工事として行う場合で、その助成も令和8年度は受付を終えています。耐震の助成は着手前の申請が必要です。

Q. もう工事を終えました。後から申請できますか?

省エネ・断熱住宅普及促進補助金は、事業完了日が決められた期間に入っていれば工事後の申請も受け付ける仕組みですが、令和8年度の断熱改修はすでに受付を終えています。耐震補強の助成は着手前の申請が必要なので、工事後には申請できません。

Q. 埼玉県の助成金はどうなっていますか?

市の補助金のページのリンク集には、県の窓の断熱リフォームの支援事業などが載っていますが、外壁塗装を対象にしたものかどうかは、この記事では確かめていません。県の制度の中身と受付の状況は、県の公式ページで確かめてください。

Q. さいたま市の外壁塗装の相場はいくらですか?

このサイトでは、塗装の費用の相場は書いていません。金額は建物の形や傷み、足場の範囲で変わるので、見積のどの行で差が出るかを見るほうが判断に役立ちます。見積書の行の読み方は、外壁塗装の見積書の記事にまとめています。

見積を見る前のおさらい

  1. さいたま市の公式ページで補助や助成をまとめた場所を開いた範囲では、外壁塗装を対象にした助成金は見つからなかった
  2. 市の省エネ・断熱住宅普及促進補助金のよくある質問は、高遮熱塗料の外壁塗装を「補助金の対象にはなりません」と答えている。塗料は断熱等級の計算に入らないため
  3. 省エネ・断熱住宅普及促進補助金で外壁が関わるのは全体改修だけで、外壁などの断熱改修をして家全体で断熱等級5以上の評価を受けることが条件
  4. 令和8年度の断熱改修は予算がなくなり、令和8年6月26日に受付を終えた。ページ上部の予算残の帯は国の事業のもの
  5. 屋根の塗装を対象にした助成も見つからず、耐震補強の助成は令和8年度の受付を終えている。耐震の助成は着手前の申請が必要
  6. 国のみらいエコ住宅2026事業も塗装は対象工事に挙がらず、外壁・屋根・天井・床の断熱改修が対象で、平成28年以前に新築された住宅では、開口部(窓など)の断熱改修を含む要件化工事が前提
  7. 見積の「助成金が使えます」は、制度名と年度・対象の行・受付の状況・助成なしの総額の4つを確かめる
  8. 来年度の補助を待つために、傷んだ外壁の塗り替えを遅らせない

さいたま市の外壁塗装で助成金を探して迷うのは、市の補助が「塗装に付く補助」ではなく「家全体の断熱や耐震に付く補助」として作られているからです。遮熱塗料でも対象外だと市が答えている以上、塗装は自費の前提で、工程と足場を分けて書いた見積を比べるのが近道です。家全体の断熱まで手を入れたい気持ちがあるなら、それは来年度の公表を待って別に計画する話として切り分けてください。まずは手元の見積に「助成金」と書かれた行がないかを確かめるところから始めてください。

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リフォーム補助金・見積の窓口編集部です。リフォームの補助金と見積りについて、法令や省庁・自治体の公式資料を原文で確かめ、確認日を添えてまとめています。

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