先進的窓リノベ2026事業の対象要件は?|対象製品・性能区分・工事・期限

先進的窓リノベ2026事業の対象要件は?

窓の見積を受け取った。営業は「この窓なら補助金の対象です」と言った。本当に対象なのか、自分で確かめる方法はあるのか。対象になるかどうかは、4つの関門を順に見ていけば自分で判定できます。製品が対象かどうかは品番で決まり、審査に通るかは事務局が決めることなので、ここでは断定も見立てもしません。

2026年度の制度・2026年9月時点で確かめています

目次

結論:先進的窓リノベ2026事業の対象要件は4つの関門

先進的窓リノベ2026事業(環境省)で補助の対象になるには、次の4つを順に満たす必要があります。

  1. 工事の種類:内窓設置・外窓交換(カバー工法・はつり工法)・ガラス交換・ドア交換のどれかであること
  2. 製品の性能:使う窓・ガラスが、性能区分(P(SS)・S・A)のどれかに当たること
  3. 時期:令和7年11月28日以降に着手し、令和8年12月31日までに完了すること
  4. 金額:1回の申請の補助額の合計が5万円以上であること

4つ目までそろって、はじめて申請できます。申請するのは施主ではなく、登録事業者です。見積の窓が1と2に当たるかは品番で決まるので、施主がやるのは、事業者に根拠を聞いて確かめることです。

出典:環境省「先進的窓リノベ2026事業」詳細資料/環境省「先進的窓リノベ2026事業の概要」/事業の公式サイト

先進的窓リノベ2026事業の対象工事(内窓・外窓・ガラス・ドア)

補助額は、工事の種類ごとに1か所あたりの額が決まっています。

工事の種類 どんな工事か
内窓設置 今の窓の内側に、もう1つ窓を付ける
外窓交換(カバー工法) 今の窓枠の上に新しい窓枠をかぶせて交換する
外窓交換(はつり工法) 壁を壊して窓枠ごと交換する
ガラス交換 窓枠はそのままで、ガラスだけを替える
ドア交換(カバー工法・はつり工法) 玄関などのドアを交換する

戸建てと集合住宅(マンションなど)で、1か所あたりの額が分かれています。マンションの窓も、工事の種類によっては集合住宅の額で計算されます。玄関ドアだけの工事が対象になるかどうかは、ここでは扱いません。窓と一緒に工事するかどうかを含めて、事業者に確かめてください。

出典:公式「内窓設置」/公式「外窓交換(カバー工法)」/公式「外窓交換(はつり工法)」/公式「ガラス交換」/公式「ドア交換(カバー工法)」

先進的窓リノベ2026事業の対象製品と性能区分(P(SS)・S・A)

対象になる製品かどうかは、窓の性能で決まります。性能は、熱の伝わりやすさ(熱貫流率)で3つの区分に分けられています。数字が小さいほど、熱が逃げにくい窓です。

性能区分 基準
P(SS) 熱貫流率1.1以下
S 熱貫流率1.5以下
A 熱貫流率1.9以下

注意したいのは、内窓設置にはP(SS)とSの2区分しかないことです。Aの区分があるのは、外窓交換・ガラス交換・ドア交換です。見積に「内窓・Aグレード」と書かれていたら、区分の書き間違いか、別の工事の区分かを確かめてください。

内窓にはAの区分が無い
内窓設置

  • P(SS)(1.1以下)
  • S(1.5以下)
  • Aの区分は無い
外窓交換・ガラス交換・ドア交換

  • P(SS)(1.1以下)
  • S(1.5以下)
  • A(1.9以下)

同じ大きさでも、区分で補助額は大きく変わります。

計算例

  • 戸建て・内窓設置・中(M)の1か所あたり:P(SS) 58,000円/S 34,000円
  • 差は 58,000円 − 34,000円 = 24,000円(1か所あたり)

見積の窓がどの区分に当たるかは、品番で決まります。区分の根拠を事業者に聞き、公式の補助対象製品の検索で品番を照らしてください。

出典:公式「内窓設置」(性能区分・補助額)

先進的窓リノベ2026事業の大きさ区分(窓とガラスで別)

補助額は、性能区分に加えて、窓の大きさでも変わります。大きさの区分は4つですが、窓とガラスで面積の基準が違います。

区分 窓(内窓・外窓) ガラス交換
特大(G) 4.0㎡以上 2.0㎡以上
大(L) 2.8〜4.0㎡ 1.4㎡以上2.0㎡未満
中(M) 1.6〜2.8㎡ 0.8㎡以上1.4㎡未満
小(S) 0.2〜1.6㎡ 0.1㎡以上0.8㎡未満

同じ「中(M)」でも、窓とガラスでは指している大きさが違います。見積の区分がどちらの基準で書かれているかを見てください。

サイズと性能を選んで補助額を計算するなら補助金シミュレーターへ。

出典:公式「内窓設置」(サイズ区分)/公式「ガラス交換」(サイズ区分)

先進的窓リノベ2026事業の対象になる時期(着手・完了・受付)

条件 中身
着手 令和7年11月28日以降に着手した工事
完了 令和8年12月31日までに完了する工事
交付申請の予約 工事の着手後にできる。期間は令和8年3月下旬〜遅くとも令和8年11月16日(予定)
交付申請の受付 令和8年3月下旬〜遅くとも令和8年12月31日(予定)

令和7年11月28日より前に着手した工事は、対象になりません。すでに工事が始まっているなら、着手日がいつかを事業者に確かめてください。受付は、予算の上限に達した時点で終わります。ページ上の帯が、取得した日の予算の使われ具合です。

予約と申請の流れは先進的窓リノベ2026事業の申請は誰がする?にまとめています。

出典:環境省「先進的窓リノベ2026事業の概要」/環境省 詳細資料(p.7)

先進的窓リノベ2026事業の金額の要件(下限5万円・上限100万円)

  • 下限:1回の申請の補助額の合計が5万円未満だと、申請できない
  • 上限:1戸あたり100万円

小さい窓1か所だけの工事は、下限に届かないことがあります。

計算例

  • 例1:戸建て・内窓設置・S・小(S)を1か所 = 22,000円 → 5万円未満のため申請できない
  • 例2:戸建て・内窓設置・P(SS)・中(M)を2か所 = 58,000円 × 2 = 116,000円 → 下限を超え、上限の100万円には届かない
見積の補助額はこの掛け算で検算できる
1か所あたりの額×か所数=補助額の合計
58,000円×2=116,000円

下限に届かないときは、ほかの窓と合わせて1回の申請にするかどうかを、事業者と相談することになります。

出典:環境省 詳細資料/環境省「先進的窓リノベ2026事業の概要」/公式「内窓設置」

先進的窓リノベ2026事業を申請するのは登録事業者(事業者検索)

申請者(補助事業者)は、リフォーム事業者(工事請負業者)などです。住宅の持ち主が自分で申請することはできません。事業者は受け取った補助金を施主に全額還元し、その方法は交付申請のときに共同事業実施規約で合意します。

工事の種類・製品・時期・金額の4つを満たしていても、事業者登録をしていない事業者とは申請できません。契約する前に、公式の窓リノベ事業者の検索で名前を確かめてください。

出典:環境省 詳細資料(p.5・p.7)/事業の公式サイト

契約前に業者に確かめること(対象要件の根拠)

  1. 見積の工事は、内窓設置・外窓交換(カバー工法・はつり工法)・ガラス交換・ドア交換のどれで計算されているか
  2. 見積の窓・ガラスの品番と、その性能区分(P(SS)・S・A)の根拠
  3. 大きさ区分(特大・大・中・小)は、窓とガラスのどちらの基準で、何㎡として計算したか
  4. 着手日と完了の予定日(令和7年11月28日以降の着手と、令和8年12月31日までの完了に当たるか)
  5. 補助額の合計が5万円以上になるか
  6. その事業者が登録事業者か
  7. 予算が尽きて申請できなかった場合、契約や代金はどうなるか

7つ目は、見積書にも契約書にも書かれていないことが多い項目です。補助金が出る前提の金額で契約するなら、出なかったときの扱いを先に決めておくと、あとで困りません。

相見積の取り方は業者を選ぶの記事で扱います。

補助金を使わない・急がないほうがいい場合

  • 補助額を上げるために、製品のランクを上げる:P(SS)とSの差は、戸建ての内窓・中(M)で1か所あたり24,000円です。製品の値段の差がそれより大きければ、ランクを上げるほど負担が増えます
  • 5万円の下限に届かせるために、要らない窓まで工事を増やす:戻る額より、増える工事代のほうが大きくなりがちです
  • 予算の残りが少なく、完了が令和8年12月31日に間に合わない見込み:補助金が出る前提で契約を急ぐより、次の年度の制度を待つ判断もあります(次の年度も同じ制度があるかは、公表されるまで分かりません)

よくある質問

対象となる製品は、どう確かめればいいですか?

性能区分(P(SS)・S・A)のどれかに当たる窓・ガラス・ドアです。対象かどうかは品番で決まるので、見積の品番を事業者に確かめ、公式の補助対象製品の検索で照らしてください。 → 対象製品と性能区分

窓の性能区分は?

熱貫流率でP(SS)(1.1以下)・S(1.5以下)・A(1.9以下)の3つに分かれています。内窓設置はP(SS)とSの2区分だけです。 → 対象製品と性能区分

登録事業者はどこで調べられますか?

公式の窓リノベ事業者の検索で調べられます。申請できるのは事業者なので、契約の前に名前を確かめてください。 → 申請するのは登録事業者

もう着工していても対象になりますか?

令和7年11月28日以降に着手した工事なら対象になりえます。それより前の着手は対象外です。完了は令和8年12月31日までが条件です。 → 対象になる時期

見積を見る前のおさらい

  1. 対象要件は4つ:工事の種類・製品の性能区分・時期・補助額の合計
  2. 性能区分はP(SS)・S・A。内窓設置はP(SS)とSの2区分だけ
  3. 令和7年11月28日以降に着手し、令和8年12月31日までに完了する工事が対象
  4. 補助額の合計が5万円未満だと申請できない。上限は1戸あたり100万円

見積の品番と区分の根拠を事業者に聞いてから契約してください。

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