2026年11月3日時点の公表値です。申請額が予算に達した時点で受付は終了します。
- リフォームの一括見積もりって、申し込んだら電話が何本もかかってくるの?
- 無料なのはなぜ?あとからお金を請求されない?
- どの一括見積サイトがいいのか、ランキングを見ても決められない
- 紹介された会社を断るのが気まずい
- 仕事中は電話に出られない。メールだけでやりとりできる?
- 補助金を使いたいのに、紹介された会社が対応していなかったらどうしよう
- 知り合いの工務店がいるなら、使わなくてもいい?
上記のような悩みに答えます。
リフォームの一括見積もりは、条件を一度伝えると、近くのリフォーム会社を何社か紹介してもらえるサービスです。検索で上位に並ぶのは、一括見積サービスそのものと、各サービスを順位づけして並べる比較記事が中心で、「どこがいいか」は書かれていても、「使ったあとに何が起きるか」と「使わなくていい人」はほとんど書かれていません。そこで、仕組み・連絡の数・断り方という基本を押さえたうえで、無料の理由として規約から読み取れること、補助金を申請できる登録事業者を条件にして頼む方法まで、各サービスの公式ページと利用規約、国の住宅省エネ2026キャンペーンの公式ページで確かめながら整理しました。サービスの順位は付けず、工事の金額の相場も出しません。
リフォームの一括見積もりは、運営会社が希望を聞いて加盟会社を紹介する仕組みで、利用者は無料で使えます(リショップナビの規約には、運営会社が紹介先の会社から手数料を受け取る前提の記載があります)。かかってくる一括見積もりの電話の数は社数で決まるので、申し込む前に「欲しい社数」と「連絡の方法」を決めて、最初の電話で伝えます。依頼先が思いつかない人には向き、頼みたい会社が決まっている人は使わなくてかまいません。補助金を使うなら、申請するのは登録事業者なので、「住宅省エネ2026キャンペーンの登録事業者を希望」と最初に伝えるのが近道です。
国の事業の補助額が工事の組み合わせでいくらになるかは、補助金の計算ツールで先に出しておけます。その数字をメモに書いておくと、紹介された会社の見積と突き合わせられます。

2026年度の制度・2026年10月時点で確かめています
リフォーム一括見積もりは紹介の仕組み

リフォームの一括見積もりは、運営会社が工事をするのではなく、希望を聞いて加盟しているリフォーム会社を紹介する仕組みです。見積を出すのも、契約するのも、工事をするのも、紹介された会社です。
ハピすむの利用規約には、見積りやサービスの提供は運営会社ではなく、提携事業者が利用者に対して直接行うと書かれています。リショップナビの利用規約にも、運営会社はリフォームの取引の当事者・代理人・仲立人にはならないとあります。つまり運営会社は「会社を探してつなぐ役」で、契約の中身や工事の保証は、紹介された会社と結ぶ契約で決まります。
では、なぜ無料なのか。リショップナビの利用規約は、本サービスを利用者に無償で提供するとしたうえで、運営会社の責任の上限を「当該ユーザーに関して当社がサービス提供会社から受領する手数料その他の金額の総額」と定めています。この文面からは、運営会社が紹介先の会社から手数料を受け取る前提が読み取れます。ハピすむの利用規約には手数料の記載がなく、ハピすむ公式ページは、リフォーム会社のご紹介と見積りの提出は無料としているだけです。無料の仕組みは、サービスごとに規約で確かめてください。
| 立場 | 一括見積でやること | 利用者が確かめること |
|---|---|---|
| 利用者 | 希望を伝え、紹介された会社の見積を比べる | 欲しい社数・連絡の方法を最初に伝えたか |
| 運営会社 | 希望を聞き、加盟会社から選んで紹介する | 紹介の基準と、困ったときの窓口 |
| リフォーム会社 | 現地を見て見積を出し、契約・工事をする | 契約の相手・保証・補助金の事業者登録 |
この仕組みは悪いものではありません。利用者は会社を探す手間を省け、会社は営業の手間を省ける、という交換です。ただ、紹介された会社は契約を取りたいと考えて連絡してくる、と見ておくのが現実的です。これが「電話が多い」「営業が熱心」と感じる理由で、仕組みを知っていれば身構えずに済みます。
たとえば、紹介された会社の工事に不具合があったとき、まず話す相手は運営会社ではなく、契約した会社です。運営会社の相談窓口は、強引な営業や連絡の行き違いを伝える場所だと考えておくと、役割を取り違えません。
編集部の整理では、一括見積は「会社を選んでくれるサービス」ではなく「候補を連れてきてくれるサービス」です。選ぶのは最後まで自分で、その材料になるのが、このあと書く連絡の決め方と見積のそろえ方です。
一括見積もりの電話の数は社数で決まる
一括見積を使ったあとにかかってくる電話の数は、紹介される会社の数でほぼ決まります。最初に運営会社から確認の連絡があり、そのあと紹介された会社それぞれから連絡が来る、という順番だからです。
紹介する社数の上限は、サービスごとに違います。ハピすむは公式ページで紹介の上限社数を示し、多くの社に見積を頼むのは利用者の負担が増えるだけだと説明しています。リショップナビはよくある質問で、紹介の上限社数を示したうえで、希望の社数があればカスタマーサポートに伝えるよう案内しています。
ハピすむ公式トップ(2026年10月21日に確認)=申込み後、リフォームコンシェルジュが希望を確認し、加盟審査を通過した会社から選定して「最大3社のリフォーム会社をご紹介」。「7社、10社などの見積もり依頼も、お客様の負荷が高まるだけですので、適切な比較検討ができる最適な3社でのご紹介をさせていただいております」。リショップナビ「よくある質問」(2026年10月21日に確認)=カスタマーサポートから電話で詳細希望を確認後、「最大5社ご紹介致します」。「最大でも5社のご紹介となりますが、ご希望の社数がございましたら、カスタマーサポートへお伝えください」。紹介後はリフォーム会社から直接連絡が入り、会社担当者の携帯電話から連絡する場合もある。
- 1申し込むフォームか電話で、物件と工事の希望を伝える
- 2運営会社から確認希望・社数・連絡の方法をここで伝える
- 3会社から連絡紹介された会社それぞれから、日程の連絡が来る
- 4現地調査と見積家を見てもらい、見積書を受け取る
電話を減らす一番の方法は、2つ目の「運営会社からの確認」で、欲しい社数と連絡の方法をはっきり伝えることです。リショップナビのよくある質問では、連絡は基本的に電話としつつ、メールやSMSでも承るので運営事務局からの連絡の際に相談するよう案内されています。一方で、申込みフォームでは電話番号の入力が必須とされています。電話を一切受けない使い方は難しいと考え、連絡の方法と時間帯を指定する、という構えが現実的です。
知らない番号から電話が来るのも、一括見積でよくある戸惑いです。リショップナビのよくある質問は、会社の担当者の携帯電話からかかってくる場合があるとしています。申し込んだ直後の数日は、知らない番号からの着信が紹介先の会社かもしれない、と頭に置いておくと慌てません。
たとえば、平日の日中は電話に出られない人なら、確認の電話で「紹介は2社まで、連絡は平日の夜かメールでお願いします」と伝えます。紹介される社数が減れば、かかってくる電話もその数に収まります。
「しつこい」と感じるかどうかは、サービスの良し悪しより、最初の確認で何を伝えたかで決まる部分が大きいはずです。社数と連絡の方法は、申し込む前に紙に書いておき、確認の電話でそのまま読み上げてください。
一括見積もりを使うべき人・使わなくていい人
一括見積が役に立つのは、依頼先の候補が思いつかないときです。反対に、頼みたい会社がすでに決まっている人や、急ぎの修理、小さな部品の交換だけの人は、使わなくてかまいません。
理由は、一括見積が解いてくれるのが「近くで、その工事を受けてくれる会社を探す手間」だけだからです。候補がすでにある人にとっては、紹介された会社との連絡が増えるぶん、手間のほうが大きくなります。急ぎの修理では、紹介と日程の調整を待つあいだに困りごとが続いてしまいます。
| こんな人 | 一括見積 | 理由 |
|---|---|---|
| 近くのリフォーム会社を1社も知らない | 向いている | 候補を探す手間がいちばん大きい |
| 窓・断熱など補助金を使う工事で、対応する会社を探したい | 向いている | 登録事業者を希望として伝えられる |
| 家を建てた会社や、知り合いの工務店に頼むつもり | 使わなくていい | 比べたいなら、もう1〜2社を自分で探せば足りる |
| 水漏れなど、今日すぐ直したい | 使わなくていい | 紹介と日程の調整に時間がかかる |
| 便座やコンセントなど、小さな交換だけ | 使わなくていい | 量販店や設備の専門店で足りることが多い |
| 外壁・給湯器など、工事が1つに決まっている | どちらでも | その工事の専門の窓口でも探せる |
工事が1つに決まっている場合は、その工事を専門に扱う会社や窓口から探す方法もあります。外壁なら外壁の会社の選び方、トイレならトイレの頼み先の記事で、窓口の種類を整理しています。


「一括見積サイトのデメリット」としてよく挙がるのは、電話が多いこと、断るのが気まずいこと、紹介される会社を自分で選べないことの3つです。前の2つは、社数と連絡の方法を最初に伝えることと、このあと書く断り方でかなり小さくできます。3つ目は、紹介された会社に加えて、自分で見つけた会社を1社足して比べれば補えます。
たとえば、家を建てた会社に浴室の交換を頼むつもりだけれど、金額が妥当か知りたい、という人なら、一括見積で多くの会社を呼ぶより、近くの会社をもう1社自分で探して、同じ条件で見積をもらうほうが手間は少なく済みます。
迷ったら、一括見積を使うかどうかは「候補が何社あるか」で決めるのがいちばん簡単です。候補が0社なら使い、1社以上あるなら、まずその会社に頼んでから足りない分だけ探す、という順番で十分です。
リフォームの一括見積もりを頼む前のメモ
一括見積に申し込む前に、工事の範囲・予算の上限・欲しい社数・連絡の方法と時間帯・補助金を使いたいか、の5つをメモにしておきます。運営会社からの確認の電話は、このメモを読み上げる場だと考えると、話が短く済みます。
メモを先に作るのは、確認の電話で聞かれたことにその場で答えると、工事の範囲が広がったり、社数を伝え忘れたりしやすいからです。運営会社はメモの内容をもとに会社を選ぶので、ここがあいまいだと、紹介される会社もあいまいに選ばれます。
- 工事の範囲(どこを、どこまで。例「浴室の交換、脱衣所の床も」)
- 予算の上限(言いにくければ「この金額を超えるなら相談したい」という線)
- 欲しい社数(多くて3社程度。候補が別にあるなら少なめに)
- 連絡の方法と時間帯(電話・メール・SMSのどれがよいか、何時ならつながるか)
- 補助金を使いたいか(使いたいなら、登録事業者を希望すると書く)
メモには、計算ツールで出した補助額の見込みも書いておくと役に立ちます。紹介された会社が見積と一緒に補助額を示してきたときに、自分の数字と突き合わせられるからです。工事ごとの希望の書き方や、見積書を比べる表の作り方は、見積の取り方の記事でまとめています。

たとえば、内窓を付けたい人のメモなら、「リビングと寝室の窓に内窓。予算はこの金額まで。紹介は2社。連絡は平日の夜かメール。先進的窓リノベ2026事業を使いたいので登録事業者を希望」の数行で足ります。これだけで、運営会社は希望を踏まえて会社を選びやすくなります。希望に添えるかはサービスの回答次第なので、見積書の登録事業者番号で確かめます。
メモがあれば、紹介された会社との最初の電話でも同じ内容を伝えられ、どの会社にも同じ条件で見積を頼めます。一括見積を使うかどうかに関係なく、この1枚は見積を頼む前の下準備として作っておいて損はありません。
※この枠にはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。
メモを渡したい会社が近くに1〜2社あるなら、一括見積に申し込まなくてもそのまま頼めます。それでも渡す先が思い当たらず、電話が何本も来るのも避けたいなら、紹介社数に上限がある窓口を選ぶのが筋です。上限があるのはリショップナビも同じですが、ハピすむは紹介と見積りの提出が無料で、リフォームコンシェルジュが希望を確認してから加盟会社を選んで紹介するので、その確認の電話でメモの社数・連絡の方法・登録事業者の希望を読み上げてください。
一括見積もりで登録事業者を条件にする

補助金を使うリフォームなら、一括見積の確認の電話で「住宅省エネ2026キャンペーンの登録事業者を希望」と伝え、紹介された会社には見積書に登録事業者番号を書いてもらいます。そのうえで、公式の検索で自分でも確かめます。
条件にする理由は、国の事業では施主が自分で申請できないからです。住宅省エネ2026キャンペーンの公式サイトは、各事業について、消費者等と契約する住宅事業者が交付申請等の手続きを行うと案内しています。先進的窓リノベ2026事業(環境省)でも、申請者はリフォーム事業者(工事請負業者)等で、住宅所有者は直接申請できません。登録していない会社と契約すると、工事が補助の要件に合っていても、申請する人がいないことになります。
公式の「住宅省エネ支援事業者の検索」では、住宅の所在地の都道府県や登録している事業、事業者名、登録事業者番号で調べられます。登録事業者番号は、事業者の登録時に事務局から指定される番号です。
- 検索に出てくるのは、登録した事業者のうち公表を希望した事業者だけ
- 出てこない会社の登録の有無は、その会社に直接聞くか、キャンペーンの問い合わせ窓口に確かめる
- 4つの補助事業は、交付申請や予約までに事業者登録が必要
- 登録は、国や事務局が優良な事業者だと認めるものではない
最後の点は、一括見積の「加盟審査」と同じくらい大事です。運営会社の加盟審査も、補助金の事業者登録も、それぞれ別の物差しで、どちらも工事の質を保証するものではありません。登録は「補助金を申請できる会社か」、加盟審査は「そのサービスが紹介してよいと判断した会社か」を示すだけで、選ぶ決め手は見積の中身です。
申請から還元までの流れも、契約前に会社に聞いておきます。窓リノベなら、事業者登録・工事請負契約・着工・完了と引渡し・交付申請・交付決定と補助金の交付・補助金の還元の順に進み、補助事業者は補助金を住宅所有者等に全額還元し、還元の方法は交付申請の時に共同事業実施規約で合意した方法によります。施主がやることは、窓リノベの申請の記事で順に整理しています。

たとえば、紹介された2社のうち1社が「補助金の手続きはうちではやっていない」と答えたら、その会社の見積は補助金を引かない金額で比べることになります。最初の電話で登録事業者を希望しておけば、こうした食い違いは起きにくくなります。
補助金を使う人にとって、一括見積に伝える条件で一番効くのが「登録事業者を希望」の一言です。工事の希望より先に伝えてもいいくらいで、これがあるだけで、紹介のあとに会社を入れ替える手間が減ります。
出典:住宅省エネ2026キャンペーン公式/住宅省エネ支援事業者の検索/先進的窓リノベ2026事業 公式サイト/先進的窓リノベ2026事業 詳細資料
紹介されたリフォーム会社の見積を比べる
紹介された会社の見積は、同じメモを渡して出してもらい、工事の行をそろえて比べます。一括見積を使ったからといって、紹介された会社がそのまま比べやすい見積を出してくれるわけではありません。
紹介された会社は、それぞれ自分のやり方で現地を見て、自分の書式で見積を書きます。ある会社は最低限の範囲で、別の会社は気になった場所の補修まで含めて出してくることがあり、合計だけを並べると、安い会社が範囲を削っているだけ、ということが起こります。
- 各社に同じメモを渡し、その範囲で出してほしいと頼む
- 見積書の工事の行を、自分で作った表に書き写して並べる
- 補助金の対象の工事と対象外の工事を、別の行に分けてもらう
- 補助額は見込みとして、計算ツールの数字と突き合わせる
- 契約の相手・工事の担当・保証の窓口を、各社に確かめる
一括見積サイトの口コミや評価も、選ぶ材料にはなります。リショップナビのよくある質問は、見積の提案内容のほかに、サイト上で公開されている評価・クチコミや事例も参考にできるとしつつ、契約は利用者の判断で行うよう案内しています。口コミは、見積の中身を比べたあとの最後の確かめに使うくらいがちょうどよい重みです。
「一括見積を使うと安くなるか」もよく聞かれますが、安くなるかどうかは、同じ範囲の見積を並べて初めて分かることです。比べる相手がいるだけで高い見積に気づけるのは確かですが、安さだけで選ぶと、範囲や保証が削られた見積を選んでしまうこともあります。
たとえば、紹介された2社の外壁の見積の合計に差があっても、行をそろえると、片方は足場の費用を別の行で、もう片方は工事費の中に含めていた、ということがあります。差の理由が分かれば、どちらに頼んでも納得して選べます。
見積書の読み方の細かい手順は、見積の取り方の記事の「6つの欄」と「一式」の項にまとめています。一括見積で集めた見積も、自分で探した会社の見積も、同じ表に並べて比べてかまいません。
一括見積で集めた見積は「比べる材料がそろった」段階であって、「選んでもらえた」段階ではありません。同じ表に並べ、行の差を会社に聞く、という手間をかけた分だけ、一括見積を使った意味が出てきます。
一括見積もりの断り方は早く短く
紹介された会社を断るときは、見積を受け取ったら早めに、「今回は別の会社にお願いすることにしました」と1文で伝えれば十分です。理由を細かく説明する必要はありません。
断るのが気まずいのは、相手が時間をかけて現地を見て、見積を作ってくれたからだと思います。ただ、見積を取って比べるのが一括見積の使い方なので、断られることは会社も織り込んでいるはずです。リショップナビのよくある質問も、見積の後に断りたいときは業者へその旨を伝えてよいと案内しています。会社にとって困るのは、断られることより、返事が来ないまま次の段取りが組めないことです。
| 場面 | 伝え方の例 |
|---|---|
| 見積を受け取ったあと | 「今回は別の会社にお願いすることにしました。見積をありがとうございました」 |
| 現地調査の前にやめたい | 「家族と相談して、今回は見送ることにしました。調査の日程は取り消してください」 |
| 申し込み自体をやめたい | 運営会社の窓口に取り下げたいと伝え、紹介済みの会社にも「今回は見送ります」と直接連絡する |
| 電話で断りにくい | メールやSMSで同じ1文を送る |
断るときに、他社の金額を伝える必要はありません。「他社はいくらでしたか」と聞かれても、「今回は総合的に決めました」で足ります。値下げの提案をされた場合も、決めたあとなら「もう決めたので大丈夫です」と答えて終わりにします。
申し込んだ直後にやめたくなった場合は、運営会社の窓口に取り下げたいと伝えたうえで、紹介が済んだ会社には直接も連絡しておくと確実です。運営会社が紹介先へ取り次いでくれるかは、各サービスの案内で確かめてください。
たとえば、2社から見積を受け取り、1社に決めたなら、決めた日のうちにもう1社へ1文のメールを送ります。それで連絡が止まらないときは、運営会社の窓口に事情を伝えます。
断りの連絡は、言ってしまえば「相手の時間を返す」ための連絡です。早く短く伝えるほうが、気まずさも、そのあとに続く電話も、どちらも小さくなります。
強引な勧誘や契約で困ったとき
紹介された会社の営業が強引だと感じたら、まず運営会社の相談窓口に伝えます。自宅で結んでしまった契約の扱いに迷ったら、消費者ホットライン188で最寄りの消費生活センターに相談します。
運営会社に伝えるのは、加盟会社の対応を見ているのが運営会社だからです。リショップナビのよくある質問は、加盟会社から不快な思いをさせられた場合はカスタマーサポートに連絡するよう案内しています。ハピすむの公式ページも、加盟後に利用者からのクレーム等が頻発する会社は紹介しないとしています。窓口に伝えることは、自分のためだけでなく、次に使う人のためにもなります。
- 「今日中に決めれば安くする」と言われたら、その場で決めない
- 契約の前に、見積書と契約書の工事の範囲が同じかを確かめる
- 申込みの情報が紹介先の会社に渡ることを、利用規約で確かめておく
- 困ったことは、日時と相手の名前、言われた内容をメモに残す
個人情報の扱いは、申し込む前に各サービスの規約で確かめておきます。リショップナビのよくある質問では、紹介するリフォーム会社にだけ情報を送ると案内されています。
一括見積で紹介された会社は、自分から家に呼んで現地を見てもらう形になります。特定商取引法では、自分から業者を家に呼んで契約した場合、訪問販売のクーリング・オフの規定が当たらない場合があります。この扱いは、トイレの頼み先の記事の「急ぎの修理・訪問の勧誘」の項で、条文を引いて整理しています。

たとえば、現地調査に来た会社から「補助金が終わる前に今日決めてほしい」と言われたら、見積書だけ受け取って、ほかの会社の見積がそろうまで決めないと伝えます。
困りごとの多くは、契約の前に「その場で決めない」と決めておくだけで避けられます。一括見積は比べるために使うサービスなので、比べる前に決めてしまうのは、使った意味を自分で手放すことになります。
補助金を使わない・急がないほうがいい場合

一括見積で補助金に対応した会社を探すときも、補助金を条件にしないほうがいい場合や、契約を急がないほうがいい場合があります。次のような場面では、一度立ち止まってください。
- 補助金を使うために、紹介された会社から予定になかった工事を勧められている場合
- 登録事業者に絞った結果、範囲や保証に納得できない会社しか残らない場合
- 「補助金が終わる前に」と急かされ、見積をそろえて比べる時間が取れない場合
- 見積書に製品の型番や補助額の内訳が無く、補助額を自分で確かめられない場合
- 頼みたい会社が登録事業者でなく、補助金よりその会社に頼むことのほうが大事な場合
補助金には下限があり、工事を足して届かせたくなる場面があります。みらいエコ住宅2026事業(国土交通省)のリフォームは、申請する補助額の合計が5万円以上で、同じ住宅で窓リノベや給湯省エネなどの他の構成事業の交付決定を受けている場合は2万円以上です。下限に届かせるためだけに工事を足すと、戻ってくる額より増えた工事費のほうが大きくなることがあります。
急がなくていい場面もはっきりしています。設備が壊れて使えない、雨漏りしている、といった事情がないなら、紹介された会社の見積をそろえ、家族と話す時間は取れます。市区町村の補助を使いたい場合は、契約や着手の前に申請が要る制度があるので、住所で制度を探してから契約するほうが安全です。

たとえば、内窓だけを考えていたのに、紹介された会社から「下限に届かせるために別の工事も」と勧められたら、その工事が補助金がなくてもやりたい工事かどうかで決めます。やりたくない工事なら、補助金を使わずに内窓だけを頼むか、窓リノベだけで申請できるかを会社に確かめます。
編集部が勧める判断の順番は、「やりたい工事か」「見積の中身に納得できるか」「そのうえで補助金が使えるか」です。一括見積は2番目を確かめるための道具で、補助金のために1番目を曲げる理由にはなりません。
出典:みらいエコ住宅2026事業「交付申請等の要件について(リフォーム)」/国土交通省「みらいエコ住宅2026事業の詳細」
よくある質問
リフォームの一括見積サイトはどこがいいですか?
順位は付けられません。紹介する社数の上限、連絡の方法を選べるか、補助金の登録事業者を条件に伝えられるか、困ったときの窓口があるか、を自分の希望に合わせて見比べてください。どのサービスでも、最初の確認で社数と連絡の方法を伝えることが、使いやすさを大きく左右します。
一括見積もりは本当に無料ですか?
ハピすむは公式ページで、紹介と見積の提出は無料と案内しています。リショップナビは利用規約で本サービスを利用者に無償で提供するとしており、運営会社が紹介先の会社から手数料を受け取る前提の記載もあります。ただし、契約して工事を頼めば、工事の代金は紹介された会社に払います。
申し込んだら、すぐに電話がかかってきますか?
多くの場合、まず運営会社から希望の確認の連絡があり、そのあと紹介された会社から連絡が来ます。電話に出にくい人は、最初の確認の連絡で、連絡の方法と時間帯を伝えてください。メールやSMSでのやりとりを相談できるサービスもあります。
現地調査は必ずありますか?
リフォームの見積は、家の状態を見ないと正確に出せないため、現地調査を前提に考えておきます。リショップナビのよくある質問では現地調査が必須とされ、ハピすむの公式ページも、現地調査のあとに見積を提示する流れを示しています。調査の日程は、紹介された会社と直接決めます。
申し込んだあとで、やめることはできますか?
やめたいときは、運営会社の窓口か、紹介された会社に「今回は見送ります」と伝えます。紹介が済んでいる場合は、運営会社に伝えるほか、紹介された会社にも直接連絡しておくと確実です。
一括見積サイトの評判や口コミは信じていいですか?
口コミは、どこに掲載されているかを確かめてから参考にしてください。見積の中身を比べたあとの最後の確かめに使うくらいがちょうどよく、口コミだけで会社を決めるのはおすすめしません。
一括見積もりを使うと、工事費は安くなりますか?
比べる相手ができるので、高すぎる見積に気づきやすくはなります。ただ、安くなるかどうかは、同じ範囲の見積を並べて初めて分かります。範囲や保証を削った安さでないかを、行をそろえて確かめてください。
見積を見る前のおさらい
- 一括見積は、運営会社が加盟会社を紹介する仕組み。見積・契約・工事の相手は紹介された会社
- 利用者は無料。リショップナビの規約には、運営会社が紹介先の会社から手数料を受け取る前提の記載がある(ハピすむの規約には手数料の記載がない)
- 一括見積もりの電話の数は社数で決まる。社数と連絡の方法は、最初の確認の電話で伝える
- 依頼先の候補が0社なら使う価値がある。頼みたい会社が決まっている人、急ぎの修理、小さな交換だけの人は使わなくていい
- 申し込む前に、工事の範囲・予算の上限・欲しい社数・連絡の方法と時間帯・補助金を使いたいかをメモにする
- 補助金を使うなら「登録事業者を希望」と伝え、見積書に登録事業者番号を書いてもらい、公式の検索で確かめる。登録は優良の認定ではない
- 紹介された会社の見積は、同じメモで頼み、行をそろえて比べる
- 断るときは、決めた日のうちに1文で。申し込み自体をやめるなら運営会社へ
- 強引な勧誘は運営会社の窓口へ、自宅で結んだ契約に迷ったら188へ。その場では決めない
一括見積で迷う人の多くは、「使うか使わないか」より「使ったあとに主導権を失わないか」を心配しています。主導権は、申し込む前のメモで決まります。欲しい社数、連絡の方法、登録事業者の希望を自分の言葉で先に伝えておけば、一括見積は電話に追われる仕組みではなく、自分の条件で候補を連れてきてもらう道具として使えます。

